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「大分県版クリエイティブ産業」


|トークイベントに行ってきました

09/29(木)に開催された「大分県版クリエイティブ産業」のキックオフイベントに行ってきました。

「大分県版クリエイティブ産業」とは優れた技術やノウハウを持つ県内の企業と、豊かな発想や感性を持つクリエイターが交流し、コラボレーション(協働)することで、競争力の高い商品・サービスの開発や、新規マーケットの創出につなげることを目的としている活動です。

企画・プロデュースはアートで別府市を盛り上げている、BEPPU PROJECTが行っています。

玖珠町の観光PRの役に立てる事が聞けるかもしれないと思い、参加してきました。

|会場のOPAM

イベントとは直接関係ありませんが、少し早めに着いたので、今回の会場になっている大分県立美術館を少し見て回りました。

2015年に開館して以来、まだ一度しか来た事がありませんでしたが、人もそこまで多くなくてゆっくりと観ることが出来ました。

入ってすぐのホールに常設展示と物販があり、大分由来の小物などを手に取りながらうろうろしていました。

|イベントのスタート

と、うろうろしていたら時間になり、開場の案内のあとイベントがスタートしました。

今回のイベントは写真を撮っても構わなかいし、むしろSNSなどで宣伝してもらえれば幸いです。との事だったので、席も空いていたし一番前の中央の席に陣取って話を聞きました。

まず始めは、大分県知事の広瀬勝貞さんから挨拶がありました。

第四次産業革命が進んでいる中、大分県でも独創性のある技術や、びっくりするようなアイデアを持った新しい事業の創出を応援することを目的に、今回の「大分県版クリエイティブ産業」をスタートしたと仰っていました。

情報発信が以前より容易になった今の時代、大分県でもクリエイティブな事に挑戦して、外部の方たちと一緒に協働して、産業を育てていく計画になるそうです。

イベントには県内の企業や行政の方がたくさん来られていたので、ここから大分県の新しい動きがスタートするんだなと思うと、少しドキドキしました。

|CREATIVE PLATFORM OITA

次にBEPPU PROJECT代表の山出淳也さんより、ゲストの紹介と CREATIVE PLATFORM OITAのHP設立についての話がありました。

CREATIVE PLATFORM OITAでは、今後HP上で企業や行政などの課題に対して、どのようにしてクリエイティブな解決が出来るのか?という相談を受ける「クリエイティブ相談室」の開設や、それに対する国からの補助金などの制度の紹介をしていくようでした。また、全国各地でクリエイティブを活用した事業に取り組む方へのインタビューなども毎週載せていくそうです。

山出さんの話が終わると、3人のゲストのプレゼンテーションが始まりました。

|クールジャパンの起こり

経済産業省クリエイティブ産業課長の西垣 淳子さんから、2010年より始まったクールジャパンの取り組みについてのプレゼンがありました。

話を聞いた感想は、ただ国が補助をして技術などを伝承していくのではなく、「感性価値」を高めて、稼ぐ力をつけさせるという考え方が、これから僕がやっていく町のPRにも通じるのではないかなと感じました。

また、アニメやコンテンツだけではない、日本独自の魅力や文化の発掘・発信を国が率先して引っ張っていることも、改めて知る事が出来ました。

|モノの良さは、モノだけでは分からない

2人目の株式会社ロフトワークの林 千晶さんからは、企業とデザイナーや人と人を繋ぐことについてのプレゼンがありました。

商品に対してデザイン案を公募して、実際にデザイナーに現場に来てもらい協働してデザインを作り上げていくという、一連の流れを聞きました。

林さんが話の中で、商品のデザインを変えるだけでは終わりではなく、そこから中身を知ってもらう。

実際にその商品が出来る現場に行って、それを肌で感じてもらう「ビジネストリップ」を進めていきたいと語っていました。

モノの良さは、モノだけじゃ分からない。

だからモノが生まれる場所に行ってみようって、すごくシンプルで分かりやすいなと思いました。

僕らの玖珠町にも、そんなモノがないのか発掘するという、宿題を貰った気がしました。

|ユニークな北極星

3人目のNOSIGNER株式会社の太刀川 瑛弼さんからは、デザイナー目線での「デザイン」についてのプレゼンがありました。

デザインにしても、町の政策にしても、まずは見たい景色を想像するのが大事で、大風呂敷を広げてでも、何か1つユニークな北極星となる目標を作ることで、最後に出来上がるモノは全然違ったものになるという話が、印象的でした。

そして、良いモノを作るには、人の関係を観察し、魅力を見つけて、誰と繋がりたいのかを明確にする事が、大切なんだと言っていました。

このことは、これから玖珠町で活動する際に念頭において、自分でも大切にしていきたいなと思いました。

|ストレスを感じる程の多様性

全ての話に通じていたのは、1人ではなく、みんなでやっていこう!って事だったと思いました。

最後の山出さんとゲストの方によるクロストークの中で「多様性の中でクリエイティブは生まれる」という話が出ていました。

そして多様性と言っても、思考の似た違う人が集まっての多様性ではなくて、考え方も生き方も全然違う人が集まって出来上がる、ストレスを感じる程の多様性が本当の多様性で、その中からこそ良いモノは生まれる。と言っていました。

その時、これって地域おこしに凄く通じてるんじゃないかと思ったんです。

町の人たちからしたら、よそ者の自分たちが良い意味でのストレスを与えて、また逆に与えられたりしながら作り上げていくものって、なんだかとても良いモノになるんじゃないかって、そう思いました。

まだ始まってもいないPRの仕事で、漠然とした不安がモヤモヤとあったんですが、1人じゃなくてみんなでやるんだと思ったら、楽しみの方が全然上回ってきて早く11月にならないものかと、昨日からそればかり考えています。

|人やモノや町に出会う旅

クロストークの中では、デザインをする際には「他者視点」がとても大事という話がありました。

商品を作る時に「これ自分で買う?」「友達買ってくれる?」って事が重要になるという話でした。

話を聞いていて、知らない相手を喜ばそうとしてて、でもその相手を知らなければ何も分からない、だから色々な人に出会う事はすごく大事なんだと感じました。

僕は任期中なるべく旅に出ようと思ってます。人やモノや町に出会う旅です。

気負って出て行くような旅ではなくて、日帰りだっていいので、とにかく誰かを何かを何処かを訪ねる旅です。

そうやって、色んな出会いをしながら他者視点を育てていって玖珠町に還元していければ良いなと思います。

|まとめ

今回のトークインベントで、ここまでヒントになるような事が聞けるとは思っていませんでした。

デザインやクリエイティブは人と人とを繋ぐ。

感性価値や多様性、他者視点での捉え方は、まちづくりや観光PRにも十分活かせる考え方だと思いました。

「大分県版クリエイティブ産業」は大分県でこれからどんどん育っていく事業なんだと思います。

玖珠町でも何か出来ないか、みんなで一緒に考えていきたいです。

地域編集ユニットの実験記録

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