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妄想のスイッチ

|第2回目のアートマネジメント講座に行ってきました

先日、11/19(土)に開催された第2回目のアートマネジメント講座に行ってきました。

今回はマネジメントに必要な5つの能力の1つである、「企画力」に対しての講座になりました。

|マル秘 魅力的な企画立案のコツ

講師として熊倉 純子さん(東京芸術大学音楽環境創造科)からのプレゼンを受けました。

熊倉さんからは企画書の作成方法ではなく、実際のプロジェクトを通して開催までの流れや、開催中の運営などについての話を聞きました。

|SUN SELF HOTEL

茨城県取手市で「取手アートプロジェクト」として、1999年より市民・取手市・東京芸術大学の3者が共同で実施しているアートプロジェクトの1つで、2013年よりスタートした「SUN SELF HOTEL(サンセルフホテル)」についての説明がありました。

取手市の住民たち自身が運営する宿泊型アートイベントで、住民たちはホテルマンとなり、宿泊客を公募で選出し、様々なおもてなしを住民自ら考え実践し、1泊2日の宿泊体験をするという内容になります。

また、宿泊中に使用する電力はチェックイン時に渡される、ソーラーワゴンで蓄電し賄うことになります。

そして、蓄電した電気をホテルのシンボルでもある手作りの太陽に送電し、ホテルマンと宿泊客で太陽を眺めながら1日が終わっていく、そんな体験をすることができるそうです。

|共創的表現活動

サンセルフホテルの説明など、熊倉さんは会話の中には「共創的表現活動」という言葉を良く使われていました。

様々なものが交わって、共に何かを創り上げていく。

住民や行政、事務局などが交わって実施していき、共創的表現活動が玖珠町でも展開されていくことで、町の活性化へ繋がっていくのではないかと考えていました。

僕がこれから目指していく町の姿は、地域の住民も役場の職員も子供も大人も、みんなが一緒になって町の未来を考えていく、そんな町にしていきたいと思っているので、共創的表現活動が1つのきっかけになるような気がしています。

|風の人・土の人・水の人

プロジェクトを運営していくうえで、大きく分けて3つの役割を持った人が出てくるそうです。

まず、「風の人」これは地域に新しい何か(種)を運んでくる人。

地域に新たな活動を運び、何かのスタートのきっかけをくれる人。それが風の人です。

次に、「土の人」これはその新しい何か(種)を受け取る人。

地域で言えば、行政だったり住民にあたる人で、地域の歴史や文化を知り守ってきた人。それが土の人です。

最後に、「水の人」これはどんな結果になろうとも、何か(種)を育て水をあげる続ける人。

水は水を呼び、やがて水流となり大きな流れで活動を後押ししていく人。それが水の人です。

自分は風であり水でもなければならないのかなと感じています。

今の玖珠町に新しい何かを持ってこようとする人は少なく、それを続けていこうという人も当然いないのが現状です。

これから色々とあるとは思うのですが、僕は風と水の役目を果たしていこうと思っています。

先人たちが創り上げてきた玖珠の地で新たな芽が出ることを祈りながら、活動していきます。

|妄想のスイッチが入っているか

熊倉さんがアートプロジェクトを運営していくうえで、大切なことがあると3つの事を言っていました。

「妄想のスイッチが入っているか」

「やや常軌を逸したオーナーシップがあるか」

「不思議かつ綺麗な世界が広がっている」

妄想のスイッチはアートの信条でもある、役に立たないこと、不条理なこと、そんなことに妄想を膨らませ、普段の生活では至ることのない合理的ではない思考で物事を考え、そこから社会的なパワーを発揮させることが可能なスイッチです。

熊倉さんはアートとは、その人の妄想のスイッチをONにする装置だと言っていました。

常軌を逸したオーナーシップとはその言葉のとおり、自身の中での自発性や当事者意識が想像以上に必要なのだろうと聞いていて感じました。決してワンマンプレイをするわけではなく、みんなを1つの方向へ引っ張っていく力が必要なんだと思いました。

そして、その2つを持って創り上げた、不思議かつ綺麗な世界が広がっていれば、プロジェクトは限りなく成功に近づけるということでした。

今後は、この3つを必ず一度は考え、思いながら活動していきたいです。

|楽しければそれでいいじゃん

アートイベントとお祭りの何がちがうの?

熊倉さんがこれに対して答えていたのが、とても印象に残っています。

「2つに大した違いはなくて、アートイベントだって別に誰がやってもいいし、楽しければそれでいいじゃん」

この言葉は僕が不安に思っていたことに対しての答えにもなっていたので、すごく勇気づけられました。

新しい取り組みをしていくうえで、理由付けが必要になる場面に出くわすことが、これから出てくると思います。

そんな時は楽しければいいじゃんの精神で、乗り越えていけたらなと思いました。

|企画立案・助成金申請について

熊倉さんからの話で他にも色々とヒントになる話がたくさんあったのですが、実際に企画書を書いて

助成金などの申請についての現実的な話が山出さんからありました。

企画とは?、企画するということ、企画書の必要性、良い企画とは何か?、企画書に必要な要素、助成金申請に関するポイント などについて教わりましました。

企画に関してはコツなどはない代わりに、工夫をすることができる。ということで、企画に対しての考え方や姿勢についてを学びました。

「他者に伝え理解してもらうためには、言いたいことを述べるのではなく、相手が聞きたいことに応える」

考えてみれば当たり前なんだけど、改めて言われるとそうだよなと思うことが多くて、相手の立場になってコミュニケーションを取っていくことの難しさを感じました。

|これから活動について

僕のこれからの活動について、色々な話を聞いたり、講習後の懇親会での話の中でヒントになることがとてもあり少し固まってきたように感じました。

まずは、場所づくりをするべきだと感じているので、これからは空き家・空き店舗巡りをしようと思っています。

森の町並みの中に埋もれてしまっている空き家や、駅前の商店街にあるシャッターの閉まった店舗などを上手く活用できないかと考えています。

何もしなければ、そのまま風化してしまいそうな、生活の営みや風景を今後に伝え、残していくためにも、まずは、活用をされていない場所を新たに活用できる場所に組み替えていく活動をしていきたいと思います。

地域編集ユニットの実験記録

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