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湯遍路街道 温泉染の旅

|旅する服屋さん メイドイン

12/07(水)別府で開催されている、「湯遍路街道 温泉染の旅」に行ってきました。

ベップ・アート・マンス2016 の会期は終わったのですが、10/29(土)開幕& 出発式、

11/30(水)~12/7(水) 湯遍路旅報告展示という形で、「別府にある温泉の泉質の違いで染物をする」

という企画の展示と報告会があるのを知り、是非見たいし詳しい話を聞いてみたいと思い行ってきました。

今回の企画の立案と実践をされた方は、「旅する服屋さんメイドイン」という名前で2013年より活動をされている行橋 智彦さんです。

行橋さんとは会期中のこんにちは!清島アパートです。というトークのイベントと、その後の懇親会で少し話を聞いていて、同い年で僕は洋服がすごく好きなので勝手に親近感を持っていました。

懇親会時にはハイテンションでもんじゃ焼きを焼いていたのが印象的でした。

|温泉染めを求めて

会場に着くと行橋さんがいて、お客さんに今回の企画の説明や、展示されている染物についての説明をしていました。

簡単に企画の説明を書こうと思いましたが、行橋さんの話を聞いて、これは簡単に書いちゃダメだなと思ったので会場にある企画書の概要を原文そのまま載せます。

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別府は言うまでもなく、日々、湧き出る温泉があります。時代を超え脈々を受け継がれるその温泉の泉質は世界にある10種類の内7種類をこの別府は有しています。

2015年の4月、私は旅すがら別府を訪れ、街の隙間から吹き出る湯けむりと、温泉の類、そしてその身近さに驚きました。この数多に湧き出る温泉で布を染めてみたいを想い、約1年後の2016年6月に別府へ移住するまでになりました。今回はその第一歩として、別府の街を湯遍路さんしながら、出会った温泉で布を染める。

そんな1ヶ月の冒険を「湯遍路街道 温泉染の旅」と題して、かつて存在した別府絞りを追い求める企画と共に別府を全身で感じようと思っています。

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行橋さんはこの企画がやりたくて東京から別府へ移住をしています。

展示中の会話や報告会での話を聞いて、彼の並々ならぬ熱意とその熱意に動かされていく周りの人やその空気を感じました。

報告会が終わって地元の方が、「温泉をこのような形にまとめて展示をしてくれて、感心した。すごいね、ありがとう。では終われない、これは本当に大切なこと」と言っていたのがとても印象的でした。

自分たちが伝えずにいたことで、消えてゆく文化だったり生活の風景などをこうして誰かが新しい手法で見方を変えて光を与えてくれるのはとてもありがたい事だと、地元の方が言ってくれている状況がとても良いなと思いました。

|展示物について

展示物は綿・ウール・シルクの3種類の素材を刈安とインド茜と温泉を利用して染めた23種類の温泉染めを、pH値と土地の位置でグラフのように壁に張り出されていました。

何か関連性のようなものが見えてきそうでもあり、そうでもないような、pH値だけでは分からない泉質の不思議な「結果」を見ることが出来ました。

染物のレシピというか研究結果の展示や

温泉染めとは他の染物で作られた竹籠の作品などもありました。

とても優しく綺麗な色で、こちらの染物も素敵でした。

|これからの事

行橋さんが話していた温泉染めの今後についての考え方がとても面白かったし、凄いなと感じました。

今考えられるだけでも単純にプロダクトとして商品化、ホテルや旅館などで浴衣や衣類に利用することがありました。 別府絞りのようにこれまで個人でやってこなかった温泉での染物を、企業やホテル、旅館などでもやっていくことで、ものづくりが新たに人と人を繋いでいくのを見てみたいと言っていました。

さらに「これは誰がやってもいい。パクってもらっても全然構わない」と言っていたのが印象的でした。

アイデアを皆に展開して周りを巻き込んで、大きな流れを作っていこうというのが伝わりました。

地域の方を巻き込んだ活動は僕がこれからやっていく活動にも繋がっているので、今回の報告会はとても参考になりまいした。

行橋さんが巻き起こしていく今後の別府での活動に注目したいと思います。

最後に12/20(火)に僕の母校で行橋さんがワークショップを実施するという事なので、参加をお願いしたところ快諾してくれました。当日はアシスタントとして頑張ります!

地域編集ユニットの実験記録

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