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価値創造

|第4回目のアートマネジメント講座に行ってきました

あけましておめでとうございます。

今年もどうぞよろしくよろしくお願いいたします。

2017年初めての更新になります。

先日、01/07(土)に開催された第4回目のアートマネジメント講座に行ってきました。

今回はマネジメントに必要な5つの能力の1つである、「運営力」に対しての講座になりました。

|アートプロジェクトを運営する

講師として中島 諒人さん(鳥の劇場)からプレゼンを受けました。

中島さんからは人の生き方についてや自身が活動をしている「鳥の劇場」についての説明を聞きました。

|新しい公共

まずはじめに、「公共」という概念についてみんなで考える時間がありました。

僕も改めて公共ってなんだろうと考え、まず最初に思いついたのが公園でした。

読んで字のごとく「公に共有するもの」である公共というものの1つだと思いました。

他の方からは「開けた場所」「行政」「予算が沢山ある」等の意見が出てきました。

そして、公共と対極にあるものに「プライベート」や「市場」があるという話や、

これまでの「古い公共」は行政のみが担っている公共なのではないかという話になりました。

では「新しい公共」とは何だろう?

それに対して中島さんはこんな風に言っていました。

「人間が幸福に生きていくための、市場では賄いきれない、お金を媒介にすることのない価値」

そして、その新しい公共というものを作っいけるのがNPOという活動ではないかと話されていました。

|価値創造

1995年の阪神淡路大震災以降NPO(特定非営利活動法人)の動きは活発になったと言われています。

震災を乗り越えるために互いに支え合うという意識が強まり、個人や任意のボランティア団体が集まり始め、

やがてNPOとしての法人格の取得が進んでいったそうです。

中島さんが考える新しい公共の価値創造の話には

「生きる力」「協働的な価値創造」というキーワードが沢山出てきました。

自分なりに「価値創造」という事について整理してみました。

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本当の人間の幸せを発見して、人と繋がり協働していくこと

そうすることで良き想いが重なり、互いにバトンタッチをしながら膨らましていくことで価値を創造する

そして、演劇やアートというものはその価値をより引き出してくれるもの

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中島さんの話にはこれから生きていく上で、大切にしたいと思えるような考え方をたくさん聞く事が出来ました。

|鳥の劇場

2006年より鳥取県鳥取市鹿野町にある廃校になった幼稚園・小学校を劇場施設へ手作りリノベーションして始まったのが、鳥の劇場です。

昨年で活動10周年を迎え、これまでに演劇を通じて様々な活動を実施しています。

施設内には託児所もあり、子連れで演劇鑑賞やイベントの参加が可能らしいです。

2008年からは会期中の週末に3~4の舞台を講演する「鳥の演劇祭」も始まり、

舞台芸術家との交流、他芸術ジャンルとの交流、教育普及活動などを実施しています。

また、学校を訪問したり障がいのある方との共演などをし、様々な繋がりを作っているようでした。

途中で中島さんから演劇祭を開催する際には、オープニング・クロージング等のパーティを大切にしているという話を聞きました。

当初は関係者のみのパーティを開いていたそうなのですが、演劇というものはどうしても演者と観客という壁ができてしまい、

観ているものもTVで観ているのと同じように感じられ、同じ空間であるのに繋がりを感じることが出来ていないのではないかと思い至ったそうです。

そこで、一般の方にもパーティに参加してもらい、そこでは演者に何か一芸を披露してもらうようにしたそうです。

そうすることで演者と観客の関係が壊れ繋がりが出来て、より一層楽しんでもらえるようになったと言っていました。

これはこの後、山出さんからも質問のあった「鳥の劇場をどうやって地域に浸透させていったのか」という話に繋がっているなと感じました。

山出さんからのこの質問に中島さんは、

「良くも悪くも鹿野町では文化イベントが少なく、興味のある方は横断的に演劇の方にも興味を持ってくれた。

また、同時に地域のイベントなどに参加し、地域の方の認知度を高め演劇が与える気づきのきっかけを与えることが出来ていた。

これまでのファンに来てもらう事と、これまでになかった気づきを届けることの2つが地域への浸透につながったのではないか。」

と答えていました。

僕もこれから玖珠町でファンを作り、新たな気づきを届けるというポイントを意識して活動していきたいと思いました。

|プロジェクト運営のための企画立案

講座の後半は山出さんより企画を実現するために必要な3つの要素である、組織図・予算書・進行表についての説明がありました。

時間の都合上、進行表は次回に持ち越され今回は組織図と予算書の2つのみになりました。

|組織図とは

まず組織図についての説明がありました。

組織図とはプロジェクトを運営する際に、様々な役割や責任範囲の明確化と、最適な意思決定を行う設計図になるもので、

「コミュニケーションの道筋、行為の順序を明確にし、目的を達成するために整理をすること」が重要となるものです。

実際に2015年の混浴温泉世界の組織図を例に、組織図の作成方法や組織図に沿ったそれぞれの動きなどを学びました。

|予算書とは

次に予算書の説明がありました。

予算書とは限りある資金の適切な予算配分を表にしたもので、費目にない支払いが発生しないように

あらゆる面に対して具体的に考え想像して作成する必要があります。

予算書に合わせて資金繰り表の作成も重要になります。

プロジェクトがスムーズに動き続けるために、時間の概念を踏まえ進行表とのセットで資金の拠出のタイミングを考えた資金繰りが必要で、それに合わせて概算払い・精算払いの場合によって収支の考え方も違い、先を見据えた思考と物事を整理する力が必要になると感じました。

|これからのこと

今回の講座ではプロジェクトを始め、運営していくために必要な要素を学ぶことが出来ました。

まだまだ、具体的に組織図も予算書も作成する予定はないのですが、両方に通じて言えることはしっかりと「整理する」ということだと思いました。

山出さんからも「整理する力がマネジメントには一番重要」と言われていました。

僕もこれから玖珠町でしていきたいことについて、改めてしっかりと整理をして考えていこうと思いました。

また、折り返し地点の4回目となったアートマネジメント講座ですが、受講生の方ともだんだん打ち解けられてきて懇親会で聞くみなさんのアレコレがとても参考になって勉強させてもらっています。

講座が終わってからも繋がっていけたならと思っています。

本当に色々な出逢いに感謝です。

地域編集ユニットの実験記録

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