top of page

タグ検索

​最新記事

Follow me

  • Facebook - White Circle
  • Instagram - White Circle

しつこく追い掛ける

|第5回目のアートマネジメント講座に行ってきました

先日、02/04(土)に開催された第5回目のアートマネジメント講座に行ってきました。

残すところあと2回となった今回はマネジメントに必要な5つの能力の1つである、「広報力」に対しての講座になりました。

|進行表とは

まずはじめに、山出さんより前回からの持ち越していた進行表についての説明がありました。

進行表とは「プロジェクトがスムーズに動くために必要なもの」であり、

予算書上にあるタスクに時間とリソースの概念を付加したガントチャートを作成し、

プロジェクトに関わる全ての人が共通の理解・認識の下でプロジェクトを遂行する上で必要な設計図になります。

今回は実際のプロジェクトをモデルにしたガントチャートを見ながら進行表に対するノウハウを学びました。

|タスクの消化が目的ではない

プロジェクトがスタートすると、どうしても進行表に書かれている目の前のタスクの消化が目的になってしまいがちになるそうです。

そのタスクの完了が単純な終わりではなく、他のタスクに相互依存していることを俯瞰する力が必要になります。

例えばフライヤーを作ることが1つのタスクだとします。

考えつく限りでも作った後には、以下の様なタスクに繋がっていくことが分かります。

フライヤーを作る→印刷をする→封筒に入れる→宛先を書く→郵送する

そして、それぞれには必ず終わらせなければいけない期限があります。

その期限とタスクを担当する人のスケジュールを踏まえながら1つ1つのタスクについて考える必要があります。

この様に進行表自体も各タスク間にある経路(クリティカルパス)が明確で使い続けられことが重要になるそうです。

説明の最後には山出さんが実際に作成したガントチャートを見せてもらいながら、おすすめの進行表作成アプリについて教えてもらいました。

リソース視点のスケジュールに切り替える機能なんかもあり、今後進行表を作成する際にはおすすめの進行表作成アプリを使用することにします。

|伝わらなければ始まらない

後半は市川 靖子さん(PRコーディネーター)からプレゼンを受けました。

市川さんからは自身が関わった以下の芸術祭の概要や広報活動についての説明を聞きました。

・ART@AGNES アグネスホテル・アートフェア 2006-2008

・あいちトリエンナーレ 2010・2016

・アートフェア東京 2011−2015

・横浜トリエンナーレ 2011

・十和田奥入瀬芸術祭 2013

・国東半島芸術祭 2014

・混浴温泉世界 2015

それぞれの芸術祭で掲げていた広報としての目標やその時の課題などを市川さんの実体験を通しながら説明してもらいました。

話の最後に市川さんがこれからの芸術祭はアーティストの数を絞り、開催地の地域についてしっかりと考えていくことが重要になっていくと言っていたのが印象的でした。

|広報のスケジュール

また、芸術祭等のイベントにおける広報のおおまかなスケジュールを実際に教えもらいました。

-----------------------------------------------------

3カ月前       プレスリリースの素材集め

2.5カ月前      プレスリリースの配信

           プレスリリースを持ってメディアキャラバン

           ひたすらメディアキャラバンとネタ探し

1カ月前       SNSに注力

オープニング    プレス対応と「追い掛け」

オープニング以降  プレスへの更なる追い掛け

-----------------------------------------------------

一番印象に残ったことは「追い掛け」についてでした。

初めて聞く言葉だったのですが、各メディアの広報担当に対して念を押す様なイメージでした。

例えば掲載が決まったことに対して、何度も確認をを取ってその掲載情報をより固めて印象付けていく作業なんだろうなと感じました。

市川さん曰くしつこく、しつこく、とにかくしつこく追い掛けをすることが重要なのだそうです。

私も今後イベント等でメディアなどを活用する際にはしつこく追い掛けることを肝に命じようと思いまいした。

|広報の極意

最後に市川さんから広報の極意を8つを教えてもらいました。

---------------------------

いろんな経験をすること

まっしぐらにならないこと

アンテナを張っておくこと

コミュニケーション能力を高める

ネットワークを広げる

その場所を好きになること

メディアの変化についていくこと

残していくということを考えること

---------------------------

美術やアートだけにまっしぐらになるのではなく、色々な経験をすることが大事と言っていたのが印象的でした。

また、柔軟性を持って広報を仕掛けるメディアを選択していくことが重要であると感じました。

SNSが良いのか?ブログが良いのか?ポスターを貼るのか?

現代ではPRの方法が様々あるのでその見極めはとても難しいのだと思いました。

|お悩み相談

市川さんからのプレゼンが終わって、受講者からのお悩み相談として自身が持っているプロジェクトに対して市川さんから意見をもらう場も設けられていました。

・大分市のART PLAZAで開催された「U-40建築家展2016

・湯布院で開催された水彩画公募展「日はまた昇る-83歳からの出発-

・竹田市で開催された「TAKETA ART CULTURE

みなさんそれぞれパンフレットデザインについて、雑誌への掲載方法、公募数の確保、Webサイトのデザインについての意見をもらっていました。

短時間でズバッと忌憚のない意見をコメントされていて、すごい瞬発力だなと思いました。

相談していた方もとても参考になる意見だったようで、懇親会中にも改めて意見を聞きに行っていたりしてとてもいい雰囲気でした。

|これからのこと

広報の方の話を聞くのは初めてだったので、とても新鮮でした。

想像していた以上にガツガツしつこくメディアの広報担当にコンタクト取ることが必要なんだというところが本当に印象的で、地道でコツコツとしたことが集客に繋がっていくんだと改めて知ることができました。

講座後の懇親会でこれまで話せていなかった方とも話すことができ、私が今までやってきた活動についての助言をもらうこともできてとても有意義な時間になりました。

私自身も感じていたことなのですが、もう少し地域で実施する活動にストーリー性を持たせることができると、他者にもっと明確に伝わるようになるのではないかという話をしました。

何度も言っているような気がしますが、本当にたくさんの方に出逢うことが出来たこの機会に感謝しています。

最後に、02/18(土)に開催される「平成28年度「創造県おおいた」大報告会 ~アートと地域、教育・福祉・産業~」の中でアートマネジメント講座について県庁の方と一緒に私も発表をすることになりました。

会場は大分県立美術館なので、興味のある方は是非出席してみてください。

地域編集ユニットの実験記録

bottom of page